レコード
今日はレコードの荷造りだ。
今時、レコード?と思う方も多いかもしれないが、我が家には骨董的価値しかない、あの重たくて、すぐに割れてしまう、安物の陶器の様なレコードも沢山あるのだ。
両親のレコードが150枚ぐらい、私のレコードは300枚くらい。
更にシングル、SP盤、何やら本当に昭和の柱時計が鳴りそうなものが沢山。
そして両親はジャズと映画音楽、私はロック。
レコードを買っていた頃は、やたらとマニアックだったので、ヤードバーズ、シド バレットのいる頃のピンク・フロイド、ロイ ハーパー、ジェシ エド デイビス、、、合間合間に、チョビチョビと、売れ筋がいるものの、後はやたらとジミーペイジで埋まっている。
後はレオンラッセル。彼のピアノはすごくリズムがある。コードも結構、瞬間遊ぶ。
とても頭のいい音楽だと思う。
リズム感が無いと、いい音楽だと思えない私は、どんなスローでもリズムが大切。
ブラックの人は、バースでも声にリズムがある。あれは見事だよね。
両親のコレクションの中で私はグッドマンが一番好きで、ジーン クルーパーのドラムは、本当に凄いと思っている。
ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ、何だけど、彼を超える四拍子って聞いたことがない。
スイングして刻んで、しこたまおかずがついてくる、韓国食堂みたいなドラムでなくて、ジーンのドラムは味わいカレーだ。
シンプルで、1つしかないカレーの様で、口に含めば様々なスパイスが、体を揺らして収まらない。ボンゾ、レッド ツェッペリンの天才ドラマーだけど、彼も凄いけど、若いうちは走って、こけて、もたついて、走った。
でもジーンは違う。堪らない。
シング シング シング!
私の中にある四拍子のベーシックはジーンなので、アートブレイキーもいいけど、あのシンプルなスイングは、本当に誰にも真似できないものだと思う。なので刻んで8や、16にして誤魔化しておかずにしてしまうスタイルは、あまり好きではない。
だったらもう、トミーリーの、ドラムで充分楽しい。
ボンゾの亡くなった後に、ジミーがリマスターしたモントレーのボンゾは、ちゃんと調整されて、素晴らしかった。ま、私はWe're Gonna Grooveが大好きだけど(笑)
ツェッペリンが凄いのは、いつまで経っても色褪せない事だ。
勿論流石にファーストアルバムはクラシックを感じるけれど、未だにカバーされまくって、どれも素晴らしい物になるのは凄い事だと思う。
日本人はリズムに対して疎かになりがちだと思う。音に対しては繊細で、コードの分解も得意だし、ちょっと寄り道したコードを入れたりして気持ちいい、ってよくやってる。
でも残念なことに、リズム感が無いんだよね。
普段の言葉も、早口で刻むばかりで、リズムがない。
フローは大切にする傾向はあるんだけどね。
邦楽はミキシングの悪さと、リズム感の無さ、グルーヴ感が計算高い、、、ので、本当に聴かない。
CDの時代になってから、凄くチャラいのも聴いた。なのでCD凡そ300枚は、モトリークルー とか、ディープパープルや、けっこうあったりする。後追いで買ったりしたのもあるし、その頃には私も経済的に余裕が出来たのもあるし、CDは、安かった。
これらを全部箱詰めして、緩衝材も付けた。
ワインも結構、ジモティとか使ってあげた。
50本くらいはさばいた。
どうしても自分で大切にしているものだけ荷物にしたが、120本くらいある。
なんてことっ!
私は本当にワインとロックと、洋服で出来ている(笑)
それ以外は本だ。
何だろうなぁ。
60過ぎたBBA。
あと少し、引越し先で生きたら、もう、本当に就活、否、終活人生だ。
母は64歳、父は73歳、息子は41歳、祖母と祖父は、70代半ば前、母方の女性は80歳前後。
そんなに長生きする家系ではない。
煩悩と、罪深い私は、この世で、まだまだ禊ぎの時を過ごさないといけないかも知れないけれど。