uchunohazama’s blog

孤独がデフォルト。

正解はないかもしれないおとぎ話

日本の国に、大きくて、全国にまたがる大きな野原が発見されました。

そこには通常より毒性の強いスズランやトリカブト彼岸花大麻なども群生し、そして通常より美味しい生き生きとしたアスパラガスや、美しい花や、珍しい木の実も沢山ありました。

 

また、少しだけ土を取ってみると、どうやらレアメタルや金まで埋まっていそうです。

 

日本の経済が潤う、と、日本中が騒ぎました。

 

ただ、レアメタルを掘り出すと、上の植物たちが大きなダメージを受けてしまい、そこの作物が取れないということがわかりました。

また、大体そこには私達の身体にとても良い漢方の素や、長生きできる妙薬の元も生えることがわかりました。

 

今すぐ掘らなくてもいいよ、もう少し時間をかけてちゃんと調査してから掘る場所と、植物を守る場所を決めようじゃないか。

 

ところが世界からもその場所を注目されてしまい、その野原に関わる県知事は、県民から煽られます。

このままじゃ取られちゃう。

うちはあれが欲しい。

うちはもうこれがないとダメだ、これが生き延びる縁なのだ。

と、詰め寄ります。

 

国はそれぞれの土地は県のものだから、県で詳細を考えてくれ、対外交だけは国がやるから細かい意見書を出せというばかりです。

勿論、そこには忖度をてんこもりにして、国がどうしたいかお前らわかってるよな、と言わんばかりの注釈を、更にやんわりと表現した文書も雑誌のような厚さで周りました。

 

みんなで考えたのは、毒の植物のところだけ掘って、少なくはなるけど高価なレアメタルを掘ればいいんじゃないか、という結論になりました。

 

みんなもう、必死でメタル掘りです。

ところが少し掘った時に、毒の植物に当たって、倒れる人が出てくるのです。

これは問題だ。

更にその人たちは無症状で毒を持ち帰ることもわかってきました。

 

 

身体に良い植物を守れ、だからもうお金のことより、取り敢えず自然保護と自分達の体を守ろう、命を守ろう、という人と、どうせそのうち掘られるんなら少しは回して国をもっと豊かにするのがどこが悪いんだ、という人に別れ、さらに、植物だけは取りたい、いや、それも守れ、いや、毒の植物もうまく使えばいいものだ、などいろんな意見がわいて、ついに収集などつかなくなってきてしまいます。

 

県知事が集まって、植物だけは取っていいことにしよう。メタルを掘って中毒になった人が1番多い所の人だけは植物にも毒が広がるからきちゃダメだ。

 

でも毒はかなり蔓延してて、症状のない人も沢山いて、そのうちにほとんどの人が、ある程度は毒に侵されるかも知れないが、無症状の人だけ生き延びればいいんじゃないか?

という意見がまことしやかにささやかれる訳です。

 

毒に侵されたり、侵されたら大変なことになる体力の人は恐れ戦きます。

私達は守られないんだ。

そうです。

弱い人は死ねばいいんです。

 

そう言われているような気がして、それを呟くと、なるようにしかならないから、気にするな、と、毒のほとんど無い地域の人から言われたり、体力があって、毒に負けない人達は、だって自分がやりたいもん、という趣旨のために、言い訳をてんこ盛りにしてることにもうっすら気付きながら、国が県がやっていいからって言うからと括ります。

 

別にあなたに死ねと言っているわけでは無いのよ。

 

でもやりたいの。欲しいの。経済も大切なの。

 

 

 

 

 

ま、戦々恐々という私の気持ちは、おおかたもみ消される。

社会はみんなそんな気持ちなんだ。

インフルエンザは気軽に検査出来るし、色んな方法をとってくれる。

そして私はインフルエンザより、得体の知れない高熱ウイルスとずいぶん戦ってきた。

だからマイナー抗体があるかも知れない。

つまり無症状で、風邪のような基礎疾患のような症状だけで済むかも知れない。

 

だって検査できないんだから、わかりようが無い。

 

 

 

これが今のGO  TOの状況でしょう。

何故ワクチンができてから、と、ならないんだろう。潰れるよ、五輪準備にお金使って流れた、というところも多いでしょう。

 

 

私は自分が社会のためにどう動いたら1番か、ということを念頭に生きてみたらどうかなと思います。

経済を回さなくてはならないのは当然ですが、仕事はこの中で淘汰されて行くと思います。

更に、消毒や清掃に関する仕事が増えていますが、そういうことをする必要のある施設が、きっと少なくなって行くと思われます。

広大な土地がまた生まれ、人も少しずつ減り、世の中は変わって行くのでしょう。

100年後、私は生きていません。

 

世界はどうなっているのでしょうね。

 

 

人間はとても誠実な生き物なので、どんなに自我が強く、やりたい事が強い人でも、人に対して不誠実だと分かるのです。

 

その居心地の悪さや、不安感をもっと大切に、どうしてそうなったかは自分しかわからないです。

 

わがままな生き物ですよ。私達は。

 

何を守りたいのでしょうね。

 

自分なんでしょうね。私も自分をコロナから守りたいです。。。。悲しいね。